小児歯科

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◆小児歯科とは

小児歯科は成長発育期にあるお子さんの虫歯の予防や治療を専門に行う診療科です。歯は生後約6カ月頃に乳歯が生えはじめ、2歳半頃までには約20本の乳歯が並ぶといわれています。そして6歳頃から永久歯への生え変わりが始まり、13~15歳頃には、ほとんどの永久歯が生え揃います。
そうしたお子さんの歯の成長を視野に入れ、永久歯に悪い影響を与えないよう治療計画を立てながら診療を進めるのが小児歯科の大きな特徴です。虫歯・歯周病(歯ぐきの炎症)の予防と治療、歯並びやかみ合わせの矯正などを、成長に合わせて継続的に行うとともに、生活習慣や食生活の改善指導も一環としています。
当院では、何世代にもわたって信頼関係を築き挙げていける医院作りを心掛けておりますので、小さなお子様には、お子様のペースに合わせた治療を行っております。成長過程にあるお子さんの口の中に関して、不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
 

 
 

◆こんなお悩み・症状はありますか?

はじめて歯が生えてきたけどケアの仕方がわからない
子供が歯科を嫌がり、虫歯が悪化しないか心配
歯医者に行ったけど、大泣きして診察できなかった
子供を虫歯にしたくない
虫歯になりやすい気がする
歯が欠けたり、抜けたりしている
歯並びが悪く、ずれたところから生えている
なんとなく歯の本数が少ない気がする
お子様の歯の健康を一緒に守っていってあげましょう!

◆子供の虫歯について

乳歯は永久歯よりも柔らかいため、虫歯になりやすく、痛みなどの自覚症状もほとんどない状態で急速に進行します。歯の溝の奥や歯と歯の間から無症状で進行することもあり、外からではほとんど気づかないこともあります。また、乳歯が虫歯になると、口の中で虫歯菌が増え、新しい永久歯も虫歯になりやすくなります。
子どもの虫歯の原因にはいくつかの特徴があります。まず、「歯みがきが上手くできない」ということです。
歯の汚れ(歯垢)を落とすには、正しい歯のみがき方を覚える必要がありますが、その技術が未熟なため磨き残しなどが生じ、それが虫歯の原因となってしまいます。また、乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄いことも挙げられます。その為、虫歯菌による浸食が早く、進行しやすくなります。乳歯が永久歯と比べて溝が多く深いことも原因の一つで、食べかすがたまりやすく磨き残しも多くなりがちです。
虫歯には必ず原因があります。せっかく治した歯や新しい歯が虫歯にならないようにしっかり予防していきましょう。

 
 
 

お子様のむし歯予防

 

歯みがき始動

幼少期のうちから歯みがきの習慣をつけることはとても大切です。お子さんが痛い思いをして歯みがきを嫌がってしまわないように、歯ブラシを少しずつ口に入れて、口の中を触れる感覚に慣れさせていきましょう。虫歯になりやすい、汚れが残りやすいという部分がありますので、そのようなところを重点的にみがきましょう。正しい歯みがきの仕方を歯ブラシの持ち方からアドバイスいたします。お母さん向けに、仕上げの仕方などもお伝えします。

 

フッ素塗布(フッ素化物)

フッ素は虫歯菌から作られる酸の生成を抑制する働きが期待できます。とくに乳歯や生えたての永久歯に虫歯の予防効果が大きいとされています。フッ素塗布による虫歯予防は、乳歯が生え始める1歳前後から始め、3~4カ月に1回程度、定期的に継続するのが良いでしょう。ただし、フッ素を塗ったから虫歯ができないというわけではありませんので、お子さんのご自身の歯みがきやお母さんの点検みがきは忘れずに行うようにしましょう。

 

シーラント

シーラントは虫歯になるリスクが高い歯の溝を、歯科用プラスチックで塞ぎ、汚れがたまらないように処置する治療です。プラスチックは時間の経過で溶けていき、体内に入っても害はありません。乳歯は形が複雑なため、シーラント処置は効果的です。とくに奥歯の深い溝は汚れがたまりやすく、虫歯になりやすいところです。奥歯が萌出したらできるだけ早いうちに溝をコーティングするシーラント処理をお勧めします。

 

歯科医院への定期健診

当院では、お子さんが自分から行きたくなるような歯科医院をめざしており、お子さんの為のキッズスペースや化粧室におむつ台の設置など、お子さんとともに通院しやすい医院作りに取り組んでいます。
また、スタッフ一同で、お子さんが楽しみながら定期的に治療を受けてもらえるような様々な工夫もしております。
一般的な歯医者さんで治療がうまくいかなかったというお子さんや、小さなお子さんでもお気軽にいらっしゃってください。

◆子供の歯肉炎とは

「歯周病って大人がかかる病気でしょ?子供にはあまり関係ないんじゃないの?」そんな風に思っていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
歯周病には、歯ぐきが炎症をおこす「歯肉炎」と、それが進んで土台である歯周組織が破壊されてしまう「歯周炎」の2段階ありますが、厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、小・中学生の4割が歯周病の始まりの「歯肉炎」にかかっていると報告されています。
健康な歯肉はピンク色で引き締まっています。子どもの歯肉炎には、最も多くみられる不潔性歯肉炎(歯垢がたまることで、歯茎の発赤、腫脹、出血症状などが起こります)、萌出性歯肉炎(永久歯が生える時に起こります)、思春期性歯肉炎(10〜15歳に思春期のホルモン変化により、起こりやすくなります)などがあります。
時々お口の様子を見て、「歯間部分の歯肉が赤く丸みをおび、ブヨブヨした感じがないか」「歯磨きや食事などの軽い刺激で、歯肉から出血していないか」などをチェックしてください。

 
 

小児歯科のよくある質問

A 乳歯が生え始めたら歯ブラシを使って歯みがきをして下さい。

 
0歳児ではなかなかきちんとみがかせてくれないのが普通です。最初は、遊びながら歯ブラシに慣れさせましょう。お菓子を食べるようになってから急に歯ブラシをしようとしても、なかなか受け入れてはもらえません。「歯磨き」という行為を習慣付けることが大切です。

A 歯みがきは毎食後必要ですが、少なくとも寝る前は必ず行って下さい。

 
だんだんに慣れてきたら、朝と夜の2回と、徐々に増やしていきましょう。注意して頂きたいのは、回数を増やすことよりもブラッシングの質を上げ、きちんと汚れを取り除いてあげることです。

A 子どもの場合、歯磨剤を嫌がらなければ、いつからということなく使用してかまわないと思います。

 
ただし、あまり大量に使うと、口の中が泡だらけになり、かえって良くみがけなくなりますので、少しだけつけるようにしてください。

A 子どもが嫌がらず、歯みがきをするのであればかまいません。

 
うがいができることが条件です。ただ、最初に与えるのは、子どもが使いやすいように工夫され、また虫歯予防のためのフッ素が入っている子ども用歯磨剤をなるべく使用させましょう。

A 基本的にいつも通りで大丈夫です。

 
ただし、極端に硬いものや刺激が強いものは、なるべく避けてあげる方がいいでしょう。

A 歯が抜けた日だけは、歯ブラシをその部分だけ避けて下さい。

 
注意点としては、歯が抜けた部分は歯ブラシを避ける事と、血が止まらないのに、何回もうがいをするのはやめましょう。かえって血が止まりにくくなる場合があります。

A 歯科医院へ行かれることをお勧めします。

 
永久歯が生える時期に、萌出性歯肉炎にかかりやすいです。萌出性歯肉炎は永久歯の奥歯が生えてくるときに良くみられる歯肉炎です。 この時期には是非、保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをしてあげてください。  
 
 

A 初期の場合は可能性はありますが、基本的には治りません。

 
ごく初期の表面だけの虫歯であれば、十分な歯磨で歯が再び石灰化をしてなおることもありますが、基本的に虫歯は治りませんので、自己診断をしないで歯医者さんに診てもらいましょう。